資産運用

NISAとiDeCo、結局どっちがいいの?FPが教えるあなたに合う制度の選び方

「資産運用が必要なことは分かったけど、何から始めればいいんだろう?」
「よく聞くNISAとiDeCo、名前は似ているけど、何が違うの?」

資産運用を始めようと決意したあなたが、必ず最初にぶつかる大きな疑問ですよね。
この二つの制度は、国が用意してくれた、とてもお得に資産運用ができる仕組みですが、それぞれに得意なこと、不得意なことがあります。

この記事では、お金のプロであるFPが、NISAとiDeCoの根本的な違いから、あなたにはどちらが向いているのかまで、世界一分かりやすく解説します。
読み終わる頃には、あなたの進むべき道が、きっとクリアに見えているはずです。


まずは結論!NISAとiDeCoの大きな違いをサクッと比較

難しい話は後にして、まずは両者の違いを一覧表で比べてみましょう。
たくさんの違いがありますが、初心者のあなたがまず押さえるべき一番大きな違いは、「引き出しの自由度」です。
ここだけ覚えておけば、話がぐっと分かりやすくなりますよ。

項目NISA(新NISA)iDeCo(個人型確定拠出年金)
一番の違いいつでも引き出せる原則60歳まで引き出せない
目的自由(教育、住宅、老後など)老後資金作り
税金の優遇運用益が非課税①掛金が全額所得控除<br>②運用益が非課税<br>③受取時も控除あり
加入対象18歳以上の国内在住者20歳以上65歳未満の国民年金被保険者など
手数料金融機関による(無料のところも多い)毎月かかる(国民年金基金連合会など)

新NISAのメリット・デメリットと向いている人

まずは、柔軟性が魅力のNISAから詳しく見ていきましょう。
2024年から新しくなったNISAは、より使いやすく、パワフルな制度に生まれ変わりました。

NISAのメリット

NISA最大のメリットは、なんといってもその「自由度の高さ」です。
運用して増えたお金は、いつでも好きな時に、手数料なしで引き出すことができます。
また、生涯にわたって使える非課税の枠が1,800万円と非常に大きく、一度使っても売却すれば翌年以降に枠が復活するのも嬉しいポイントです。

NISAのデメリット

一方、デメリットは、iDeCoと違って掛け金が所得控除の対象にならない点です。
つまり、NISAで積立をしても、毎年の所得税や住民税が安くなるわけではありません。
あくまで、運用で得た利益が非課税になる、という優遇制度です。

NISAが向いている人

・10年後の教育資金や、15年後の住宅購入の頭金など、老後以外の目的でお金を準備したい人
・いざという時に引き出せないと不安、という方
・まずは気軽に、お試し感覚で資産運用を始めてみたい初心者の方


iDeCoのメリット・デメリットと向いている人

次に、強力な税制メリットが特徴のiDeCoを見ていきましょう。
iDeCoは、自分で作る「もう一つの年金」というイメージです。

iDeCoのメリット

iDeCo最大のメリットは、「掛金の全額が所得控除になる」という、非常に強力な節税効果です。
例えば、毎月2万円を積み立てると、年間24万円が所得から差し引かれ、その分、所得税と住民税が安くなります。
もちろん、運用で得た利益も非課税ですし、将来受け取る時にも大きな控除が使えます。

iDeCoのデメリット

最大のデメリットは、年金制度であるがゆえに、「原則として60歳までお金を引き出すことができない」という点です。
途中で急にお金が必要になっても、解約することはできません。
また、NISAと違って、加入時や運用期間中に毎月手数料がかかります。

iDeCoが向いている人

・老後の生活に不安があり、将来のためにしっかりお金を準備したいと考えている人
・自分の意志だけだと貯金が苦手なので、強制的にでも貯める仕組みが欲しい人
・所得税や住民税をきちんと納めている会社員や公務員(節税メリットを最大限に享受できます)


【タイプ別診断】あなたへのおすすめはどっち?

さて、両者の特徴が分かったところで、あなたがどちらのタイプか簡単な診断をしてみましょう。

「いつでも使える安心感が欲しい」ならNISAから

もしあなたが20代や30代で、これから結婚、出産、マイホーム購入といった様々なライフイベントを控えているなら、まずはNISAから始めるのがおすすめです。
いざという時に引き出せる柔軟性は、大きな安心材料になります。

「老後資金をガッチリ固めたい」ならiDeCoも検討

すでに将来設計がある程度固まっており、老後資金を最優先で準備したいと考えているなら、iDeCoの強力な節税メリットは非常に魅力的です。
60歳まで使えないことを「デメリット」ではなく、「確実に老後のために取っておけるメリット」と考えられる方に向いています。

究極の選択肢「両方やる」のが最強?

実は、資金に余裕があれば、NISAとiDeCoを併用するのが、最も効果的な資産形成の方法です。
「老後資金はiDeCoで確実にコツコツと。それ以外の、近い将来に使うかもしれないお金はNISAで柔軟に」
というように、目的別に使い分けることで、両方のメリットを最大限に活かすことができます。


専門家と見つける、あなただけの最適解

タイプ別診断は、あくまで一つの目安です。
本当にあなたに合ったプランは、あなたの年収や家族構成、そして「どんな人生を送りたいか」という価値観によって、全く違ってきます。

「私の場合、NISAとiDeCoの配分はどうするのがベスト?」
「毎月、それぞれにいくらずつ積み立てるのが無理のない金額?」
「そもそも、どんな商品を選べばいいの?」

こうした疑問は、専門的な知識がないと答えを出すのが難しいもの。
自己判断で始めてしまい、「こんなはずじゃなかった…」と後悔する前に、ぜひ一度、私たちお金のプロに相談してみませんか?

そもそも、なぜ資産運用を始める上でFPへの相談が有効なのか、そのメリットやFPの選び方について、こちらの記事で詳しく解説しています。
相談することで、あなたの資産運用がより確かな一歩になる理由が分かるはずです。

特に、これからのライフプランが大切な20代・30代のあなたにとって、専門家と一緒に将来を見据えることは、大きな安心につながります。
私たちのサービスについて、詳しくはこちらをご覧ください。


NISAとiDeCoに関するよくある質問(Q&A)

Q1. 会社員ですが、iDeCoを始めるにはどうすればいいですか?

まずはiDeCoを取り扱っている金融機関(ネット証券など)を選び、口座開設を申し込みます。その際、勤務先に「事業主の証明書」という書類を記入してもらう必要があります。会社の人事や総務の担当の方に相談してみましょう。

Q2. NISAやiDeCoで選ぶ商品は、どんなものがいいですか?

初心者の方には、世界中の株式にまとめて分散投資ができる「全世界株式インデックスファンド」などが、最初の一つとしてよく選ばれます。しかし、最適な商品はあなたのリスク許容度によって異なりますので、FPと一緒にあなたの心地よいバランスを見つけるのがおすすめです。

Q3. もし途中で掛金を払えなくなったらどうなりますか?

NISAの場合は、いつでも積立を止めたり、金額を変えたり、売却したりできます。iDeCoの場合も、掛金の支払いを一時的に停止したり、最低額(月5,000円)まで減額したりすることが可能です。どちらの制度も、無理なく続けられるようになっているので安心してください。


まとめ

NISAとiDeCoは、どちらも私たちの未来を応援してくれる、素晴らしい制度です。
どちらか一方が絶対に優れている、というものではありません。

NISAは、自由で柔軟な「万能選手」
iDeCoは、老後資金作りに特化した「専門家」

このイメージを持って、ご自身の目的やライフプランに合った制度を選ぶことが、賢い資産形成の第一歩になります。
この記事を読んで、あなたがどちらの制度から始めるべきか、そのヒントが見つかったなら嬉しいです。

そして、もし少しでも迷ったり、自分一人で決めるのが不安だと感じたりしたら、いつでも私たちFPを頼ってください。
あなただけの最適なプランを、一緒に見つけ出しましょう。

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この記事で基本はご理解いただけたかと思います。
しかし、あなたの年収や家族構成に合わせた最適なプランは、専門家とでしか作れません。

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