
電気・ガスは毎月必ず支払う生活費の代表的な固定費です。
2025年現在、電気代やガス代の見直しが家計節約の大きなポイントとなっています。
実際に、総務省の家計調査(2023年)によると、4人家族の月平均の電気代は約8,000円、ガス代は約5,000円前後。
年間に換算すると電気代は約96,000円、ガス代は約60,000円となり、合計で年間約156,000円の支出です。
この支出を少しでも減らせれば、家計には大きなゆとりが生まれます。
2025年現在、電力・ガスの自由化によって、契約先を自由に選べるようになりました。
自由化により、多くの新電力・新ガス会社が参入し、料金体系やサービスが多様化しています。
これにより、賢く乗り換えを行えば年間数万円の節約も夢ではありません。
本記事では、2025年最新版の電力・ガスの乗り換え術を具体的な数字を用いながら解説します。
電力・ガス自由化とは?何が変わったのか?
2016年に電力自由化、2017年にガス自由化がスタートしました。
これまでは地域ごとに決まった大手電力会社・ガス会社としか契約できませんでしたが、自由化で全国どの会社とも契約可能となりました。
大手企業のほか、地域密着型の小規模事業者や新規参入の会社も多く、選択肢が広がっています。
自由化の狙いは競争による料金引き下げとサービス向上です。
実際に料金プランやサービスは各社で独自に工夫されており、賢く選べば家計にやさしい契約が見つかります。
乗り換えで得られる節約効果のイメージ

まず、乗り換えでどのくらい節約できるのか、具体例を見てみましょう。
例えば、東京都内の4人家族が従来の大手電力会社の標準プランを使っていた場合、月8,500円の電気代がかかっています。
一方、新電力の割安プランに乗り換えた場合は月6,800円に。
年間にすると、電気代だけで20,400円の節約です。
また、都市ガスの場合も同様に大手都市ガス会社の基本料金と従量料金が合計で月5,200円かかっていた家庭が、新規参入会社のセット割引プランに変えた結果、月4,300円に。
年間で10,800円の節約となります。
電気とガスのセット割引を活用すれば、さらに数千円の割引が受けられることも。
結果として、年間3万円以上の節約が可能になるケースは珍しくありません。
乗り換えのメリット
1つ目は、料金が安くなることです。
自由化により競争が生まれたため、多くの会社が価格競争をしています。
2つ目はサービスの多様化です。
太陽光発電や電気自動車の充電に特化したプラン、夜間割引プラン、ポイント還元プランなど、生活スタイルに合わせた選択肢が豊富です。
3つ目は、環境配慮型プランの増加です。
再生可能エネルギー100%のプランなど、環境意識が高い方に向けた商品も多くなっています。
乗り換えの注意点
乗り換えの際は契約条件をよく確認しましょう。
多くのプランで解約違約金や最低契約期間の縛りがある場合があります。
また、セット割引を受けるためには電気とガスを同じ会社で契約する必要があることも多いです。
口コミや評判を事前に調べて、サービス対応の良さやトラブル対応力もチェックすると安心です。
乗り換えの手順は簡単
乗り換えに不安を感じる人も多いですが、手続きは非常に簡単です。
多くの新電力・新ガス会社はオンラインで申し込みから契約まで完結できます。
旧契約の解約も新会社が代行することが一般的で、利用者の手間はほとんどありません。
乗り換えにおすすめの比較サイト・ツール
乗り換えを検討する際は、料金やサービス内容を比較できる無料の比較サイトを活用しましょう。
例えば、「エネチェンジ」や「価格.com電気・ガス比較」などが人気です。
これらのサイトでは地域や使用量、家族構成などの条件を入力すると、最適なプランを自動で提案してくれます。
乗り換えによる節約効果シミュレーション

実際の利用状況を想定したシミュレーションを見てみましょう。
想定条件
- 家族構成:4人家族
- 電気使用量:月350kWh
- ガス使用量:月30立方メートル
従来プラン(大手電力・都市ガス会社)
項目 | 月額料金 | 年間料金 |
---|---|---|
電気代 | 8,500円 | 102,000円 |
ガス代 | 5,000円 | 60,000円 |
合計 | 13,500円 | 162,000円 |
割安プラン(新電力・新ガス会社)
項目 | 月額料金 | 年間料金 |
---|---|---|
電気代 | 6,800円 | 81,600円 |
ガス代 | 4,200円 | 50,400円 |
合計 | 10,000円 | 132,000円 |
節約効果
項目 | 月額節約額 | 年間節約額 |
---|---|---|
電気代 | 1,700円 | 20,400円 |
ガス代 | 800円 | 9,600円 |
合計 | 2,500円 | 30,000円 |
このシミュレーションから、乗り換えによって年間で約3万円の節約が可能なことが分かります。
乗り換え後も使える節約術
乗り換えの効果を最大化するには、日々の使い方も見直しましょう。
例えば、節電意識を高めるだけで月に数百円〜千円の節約になります。
エアコンの設定温度を1度上げる、待機電力を減らすなど小さな積み重ねが効きます。
また、ガスコンロからIHクッキングヒーターへの切り替えも検討するとよいでしょう。
電気とガスのバランスを考えながら効率的に使うことが大切です。
まとめ
電力・ガスの乗り換えは、2025年現在も家計節約に大きなインパクトがあります。
年間数万円の節約は、無理なくできる節約術の中でも効果的です。
契約先やプランの見直し、契約条件の確認をしっかり行いましょう。
手続きは簡単で、オンラインで完結可能です。
家計の固定費を見直し、ゆとりある生活を目指しましょう。