
「結婚が決まった!嬉しいけど、お金のことってどうしよう…?」 「共働き夫婦の家計管理って、みんなどうしてるんだろう?」 「パートナーとはお金の話はしづらいけど、どこから話せばいい?」
結婚は、人生最大のライフイベントの一つ。これからの二人の生活に胸を膨らませる一方で、お金のことに漠然とした不安を感じている20代・30代のカップルは少なくありません。
特に共働きの場合、お互いの収入があるからこそ、家計管理の方法やお金のルール決めが複雑になりがちです。
このページでは、FP事務所MONEY BASEが、結婚前に共働き夫婦が「絶対確認すべきお金のこと」と「失敗しない家計管理ルール決め」のポイントを具体的に解説します。
- 結婚前に共有すべき「お金の現状」リスト
- 共働き夫婦のための「家計管理ルール」決め方
- 夫婦で協力して貯蓄を増やすコツ
これらの知識を身につけて、お金の不安を解消し、二人の未来を安心して築き始めましょう。
1. 結婚前に共有すべき「お金の現状」リスト:隠し事はNG!
夫婦になるなら、お金に関する情報はオープンにすることが信頼関係の基盤です。結婚前に、以下の項目について正直に話し合い、現状を共有しておきましょう。
- お互いの貯蓄額(預貯金、株式、投資信託など)
- それぞれの個人口座にいくら貯蓄があるのか。
- 結婚生活に使えるお金と、個人のための貯蓄に分けるのか。
- お互いの収入(手取り額、ボーナス、昇給の見込みなど)
- 月々の手取りはいくらか、ボーナスの有無や金額。
- 将来的なキャリアプランや昇給の見込みなども共有できると、長期的な家計計画が立てやすくなります。
- お互いの負債(住宅ローン、車のローン、奨学金、カードローンなど)
- 特に奨学金やカードローンは、金額や返済状況を詳しく把握することが重要です。
- 結婚後の家計にどれくらいの負担になるのかを具体的に話し合いましょう。
- 毎月の支出(固定費・変動費)
- 家賃、携帯代、サブスクリプションサービスなど、現在それぞれが何にいくら使っているのかを把握します。
- 無駄な出費がないか、結婚を機に見直せる点がないか、一緒に検討する良い機会です。
- 個人の趣味・娯楽費用、お小遣い
- 結婚後も続けたい趣味や、個人で自由に使えるお金について、事前にすり合わせておくことで、不満の元になるのを防げます。
- 結婚式・新生活の費用負担について
- 結婚式費用、新居への引っ越し費用、家具家電の購入費用など、具体的な費用項目と、お互いがどれくらい負担するのかを決めておきましょう。
【話し合いのコツ】
- カフェなどリラックスできる場所で: 自宅だと感情的になりやすいこともあるので、落ち着いて話せる場所を選びましょう。
- お互いを尊重する: 相手のお金の使い方や貯蓄額を批判するのではなく、「お互いに助け合ってより良い未来を築く」という視点で話し合いましょう。
- 一度で全てを決めようとしない: デリケートな話題なので、何回かに分けてじっくり話し合う時間を持つことも大切です。
2. 共働き夫婦のための「家計管理ルール」決め方:3つの管理方法

共働き夫婦の家計管理には、主に3つの方法があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、二人に合った方法を選びましょう。
(1) お財布を「完全に一緒」にする方法(一括管理)
- 概要: 夫婦どちらかの口座、または夫婦共同の口座に収入をすべて集め、そこからすべての支出を管理する方法。
- メリット:
- 家計全体のお金の流れが把握しやすい。
- 貯蓄目標への意識が高まる。
- 無駄遣いを抑制しやすい。
- デメリット:
- 相手の支出が気になることがある。
- 個人の自由になるお金が制限されると感じやすい。
- 管理する側の負担が大きい。
- こんな夫婦におすすめ: 倹約家で、一緒に貯蓄目標に向かって頑張りたい夫婦。お金の価値観が似ている夫婦。
(2) お財布を「別々」にする方法(個別管理)
- 概要: それぞれの収入は各自で管理し、共通の支出(家賃、食費、光熱費など)だけを分担して支払う方法。
- メリット:
- 個人の自由が保たれる。
- 相手のお金の使い方が気になりにくい。
- 管理が比較的シンプル。
- デメリット:
- 家計全体のお金の流れが把握しにくい。
- 貯蓄がうまくいかない可能性がある。
- どちらか一方に負担が偏るリスクがある。
- こんな夫婦におすすめ: お互いの収入や支出に干渉されたくない夫婦。ある程度の貯蓄力がある夫婦。
(3) 「一部を共同」にする方法(半々管理・折衷案)
- 概要: それぞれの収入の一部を共同の口座に入れ、そこから共通の支出を支払う。残りは個人の自由とする方法。最も多くの共働き夫婦が採用しているケースです。
- メリット:
- 家計全体を把握しつつ、個人の自由も保たれる。
- 管理のバランスが取りやすい。
- それぞれの貯蓄も確保しやすい。
- デメリット:
- 共同で入れる金額や負担割合を決める必要がある。
- 共同口座以外のお金の把握は各自に任される。
- こんな夫婦におすすめ: 多くの共働き夫婦。それぞれの自由も確保したいが、夫婦での目標達成も重視したい夫婦。
【夫婦で決める「家計管理ルール」の具体的な項目】
- 生活費の分担方法:
- 収入割合で分担する?(例:収入が多い方が多く払う)
- 折半する?
- 夫が〇〇費、妻が〇〇費と項目で分担する?
- 共同口座の開設:
- 生活費を入れる夫婦共同の口座を開設するか?
- 毎月いくら入金するか?
- 貯蓄目標と方法:
- 毎月いくら貯蓄する?
- どこに貯める?(共同貯蓄用口座、NISA、iDeCoなど)
- 何のために貯める?(住宅購入、教育費、老後資金など)
- お小遣いの額:
- お互い自由に使えるお小遣いをいくらにするか。
- 大きな買い物(家電、旅行など)のルール:
- 〇万円以上の買い物は相談するなど、夫婦で決めておく。
- 家計簿のつけ方:
- アプリを使う?エクセル?手書き?誰がつける?
- 定期的に家計を見直す日を決める?
3. 夫婦で協力して貯蓄を増やすコツ:FPがおすすめする3つの習慣

家計管理ルールを決めたら、いよいよ実践です。夫婦で協力し、効率的に貯蓄を増やすためのコツをご紹介します。
- 「先取り貯蓄」を習慣にする
- 給料が振り込まれたらすぐに、一定額を共同口座や貯蓄用口座に移す仕組みを作りましょう。
- 「残ったら貯蓄」ではなく「まず貯蓄」が鉄則です。
- 財形貯蓄や積立NISA、iDeCoなども自動積立が可能です。
- 夫婦での「共通目標」を設定する
- 「〇年後に〇〇万円貯めて、マイホームの頭金にする!」「〇年後に〇〇万円貯めて、家族旅行に行く!」など、具体的な目標を共有することで、モチベーションを維持しやすくなります。
- 目標達成の進捗を定期的に共有し、お互いを励まし合いましょう。
- 定期的にお金の会議を開催する
- 月に一度、家計の状況を振り返り、目標達成の進捗を確認する時間を作りましょう。
- 食費や娯楽費など、使いすぎた項目がないか確認し、次の月の予算を調整します。
- 「お互いに頑張っているね」「ここは工夫できそうだね」など、ポジティブな言葉をかけ合うことが大切です。
まとめ:お金のルールは夫婦の信頼を築く第一歩
結婚は、二人の人生が重なり合う素晴らしいスタートです。しかし、お金に関する問題は、夫婦喧嘩の原因になりやすいデリケートなテーマでもあります。
結婚前にしっかりとお金に関する情報を共有し、夫婦で納得のいく家計管理ルールを決めることは、二人の信頼関係を築き、将来の不安を解消するための大切なステップです。
FP事務所MONEY BASEでは、「保険営業一切なし」の立場から、共働き夫婦の皆様の家計管理やライフプランに関するお悩みを中立的にサポートしています。
- 「私たち夫婦に合った家計管理の方法が分からない…」
- 「具体的にいくら貯蓄すればいいか、目標設定を手伝ってほしい」
- 「将来のライフプランを夫婦で話し合いたいけど、どうすればいい?」
どんな些細なことでも構いません。まずは初回無料相談で、あなたとパートナーの「お金の不安」をお聞かせください。オンラインでのご相談も可能ですので、全国どこからでもお気軽にご利用いただけます。
お金の不安を解消し、二人の理想の未来を築くために、FP事務所MONEY BASEが共に考え、お手伝いさせていただきます。