
固定費の見直しは、家計改善の第一歩です。
毎月決まって出ていく支出を減らすことができれば、意識しなくても自動的に貯金ができる仕組みがつくれます。
この記事では、削減しやすく、効果も大きい「固定費」について、チェックリスト形式でわかりやすくご紹介します。
あなたの家計のどこにムダがあるのか、一緒に確認していきましょう。
固定費ってなに?変動費との違いを簡単に解説
固定費とは、毎月決まって支払う費用のことをいいます。
家賃や通信費、保険料などがこれにあたります。
一方で、食費や日用品費など、月によって金額が変動する支出は「変動費」と呼ばれます。
変動費は節約しようとしても限界がありますが、固定費は一度見直せば継続的な節約効果が期待できるのが魅力です。
固定費削減の基本方針
固定費削減のポイントは、「契約を見直す」「サービスを乗り換える」「不要なものを解約する」ことです。
面倒に思えるかもしれませんが、1回の手間で年間数万円〜数十万円の節約ができることも珍しくありません。
固定費削減チェックリスト【10項目】

以下の表は、主な固定費の削減チェックリストです。
それぞれの項目について、具体的に見ていきましょう。
項目 | 見直しポイント |
---|---|
1. 家賃 | 相場より高い場合は引っ越し検討 |
2. 通信費 | 格安SIM・ネット回線の見直し |
3. 保険 | 不要な保険を解約、掛け捨てで十分 |
4. 電気・ガス | プランの見直し・一括比較サイト活用 |
5. サブスク | 利用していないサービスは即解約 |
6. クレジットカード年会費 | 年会費がかかるカードは見直す |
7. 教育費 | 無理のない範囲で習い事を調整 |
8. 車関連費 | 自動車保険・駐車場代の見直し |
9. ジム・習い事 | 行っていないなら退会を検討 |
10. NHK受信料 | テレビがなければ解約も選択肢 |
1. 家賃
家賃は家計に占める割合が大きい固定費です。
相場よりも高い場合、住み替えを検討するのも一つの手です。
また、更新時に家賃交渉をすることで、数千円の削減ができることもあります。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
2. 通信費(スマホ・ネット回線)
格安SIMへの乗り換えで、月5,000円〜10,000円の削減も可能です。
自宅のインターネットも、プランの見直しや乗り換えによって安くなります。
定期的に料金比較サイトでチェックする習慣をつけましょう。
3. 保険料
必要のない保険に加入していませんか?
学資保険や貯蓄型保険は利率が低く、必要以上にお金を預けているケースもあります。
万が一に備えるなら、掛け捨て保険で十分です。
4. 電気・ガス代
電力自由化により、電力会社を自由に選べるようになりました。
ガスも同様に乗り換えが可能です。
一括比較サイトで調べると、年間で1万円以上の差が出ることもあります。
5. サブスクリプション(サブスク)
毎月引き落とされているサービス、把握していますか?
動画配信・音楽・アプリ・雑誌など、使っていないサブスクは今すぐ解約しましょう。
気づかないうちに、月数千円の無駄が発生していることもあります。
6. クレジットカード年会費
ゴールドカードや特典付きカードを持っていませんか?
年会費が高いカードを何となく保有しているだけなら、見直し対象です。
年会費無料で還元率の高いカードへ切り替えましょう。
7. 教育費(習い事)
子どもの習い事が家計を圧迫している場合もあります。
「本当に本人がやりたいのか」「通わせる目的は何か」を話し合いましょう。
ムダな習い事を減らすことで、月1万円以上の節約になることもあります。
8. 車関連費
車は維持費が高い固定費です。
駐車場代、任意保険、ガソリン、車検費用などがかかります。
使用頻度が少ないなら、カーシェアやレンタカーの検討もおすすめです。
9. ジム・習い事(大人)
通っていないジムや習い事はありませんか?
「いつか通う」は、実は「もう行かない」というサインかもしれません。
不要な契約はすぐに解約し、他の支出に回しましょう。
10. NHK受信料
テレビを持っていない、または見ないという方は、NHK受信料を見直しましょう。
最近ではNHKを視聴しない世帯も増えており、受信契約そのものを再検討する余地もあります。
固定費の見直しで得られる効果は?

月1万円の固定費を削減できれば、年間で12万円の節約になります。
それを5年続ければ60万円の差に。
大きなライフイベント(教育・住宅・老後)の備えにもつながります。
固定費見直しの成功事例(一般的な年収例)
年収400万円・夫婦2人暮らしのAさんの場合:
- 携帯を格安SIMへ変更:月6,000円削減
- 不要な保険を解約:月8,000円削減
- サブスクを3つ解約:月2,000円削減
→ 合計:月16,000円、年間192,000円の節約!
固定費削減Q&A
Q1:変動費よりも固定費を見直す方が効果的なのはなぜ?
A:変動費の節約は継続的な努力が必要ですが、固定費は一度見直すだけで長期間の効果が続きます。
しかも、自動的に支出が減るため節約ストレスもありません。
Q2:面倒でなかなか行動できません…
A:まずは一番簡単なもの、例えばサブスク解約などから始めましょう。
小さな成功体験を積むことで、行動が習慣になりやすくなります。
Q3:見直し後、生活の質が落ちないか心配です。
A:不要な支出を省くだけで、本当に必要なものにお金を回せるようになります。
結果的に満足度が上がることも多いので、心配しすぎる必要はありません。
まとめ|今すぐ始めたい固定費チェック
固定費は「見直せばお金が増える」貯金体質への第一歩です。
本記事で紹介したチェックリストを使って、あなたの家計も改善していきましょう。
まずはできるところから、1つでも削減できれば成功です。