
小学校入学は、子どもにとっても親にとっても大きなライフイベントです。
制服や文房具などの準備に加えて、学童保育やPTA関連の出費など、想像以上に費用がかかります。
この記事では、入学前後に必要な費用を具体的にリスト化し、無理なく準備するための家計の工夫も紹介します。
1. 小学校入学時にかかる主な費用一覧
入学準備にかかる費用は、おおよそ5万円〜10万円程度が相場です。
以下に具体的な項目と平均的な費用を表にまとめます。
項目 | 平均費用 | 備考 |
---|---|---|
ランドセル | 3〜6万円 | ブランドや機能性で価格差あり |
学習机・椅子 | 2〜5万円 | 必須ではないが購入家庭が多い |
文房具セット | 約5,000円 | 筆箱、鉛筆、消しゴムなど |
通学用の服・靴 | 5,000〜1万円 | 私服通学の学校も多い |
給食セット(袋・マット等) | 約3,000円 | 名前入りで用意する家庭も |
体操服・上履き | 約5,000円 | 学校指定の店舗が多い |
防災頭巾・袋 | 約2,000円 | 地域によっては不要 |
このほか、地域差や学校指定によって変動がありますので、就学前説明会でしっかり確認しておきましょう。
2. 入学後に継続的にかかるお金とは?
入学して終わりではなく、小学校生活では月々の支出も発生します。
以下は、代表的な固定的支出です。
項目 | 月平均 | 年間換算 |
---|---|---|
給食費 | 約4,500円 | 約5.4万円 |
PTA会費 | 約300〜500円 | 約6,000円前後 |
学童保育 | 約5,000〜1万円 | 地域により大きく差が出る |
習い事(任意) | 約5,000〜2万円 | 内容によっては高額に |
学童や習い事は任意ですが、共働き家庭では学童保育の利用が多く、毎月の予算に組み込んでおくと安心です。
3. 入学前に準備しておきたいこと【物・お金・心構え】

入学準備は、物品だけでなく「気持ち」や「家計」も整える必要があります。
物の準備
- ランドセルは前年夏の早期購入で割引がある場合も
- 文房具は入学セットとしてまとめ買いが楽
- 名前シールやスタンプがあると便利
お金の準備
- 教育費の口座を分ける
- 年度初めにかかる費用(教科書代、教材費)に備えて3万円程度は別途用意
- 家計の見直しも併行するとベスト
心構え
- 親が不安になると子どもも不安に
- 小学校は「できて当たり前」ではない。できるようになるプロセスを大切に
- 早寝・早起き・朝ごはんの習慣を今のうちから整える
4. 教育費全体の中で小学校はどれくらい?

小学校にかかる年間教育費(公立)の平均は以下の通りです。
区分 | 6年間の年間平均費用(公立) |
---|---|
授業料・教材費など | 約10万円 |
学校外活動費(習い事など) | 約20万円 |
合計 | 約30万円 |
私立の場合は、この金額が約3倍以上になると言われています。
つまり、公立小学校でも年間平均で30万円程度は教育にかかる計算です。
入学準備費とは別に、将来的な教育資金も見越して備える必要があります。
5. お金の準備はいつから?どのように?
可能であれば、年中〜年長の時期から月5,000円ずつでも教育費を積み立てておくと安心です。
合計で2年あれば12万円。入学準備+入学後の初期費用に対応できます。
貯め方の例:
- 子ども用の口座を開設
- 自動振替で「先取り貯金」で貯める
- 資産運用で長期的にお金を増やす
よくある質問(Q&A)
Q1. 入学準備で一番高いのは何?
A1. ランドセルと学習机が最も高額になりやすいです。
ブランドにこだわらず、機能性重視で選べばコストを抑えることも可能です。
Q2. 入学説明会は何をチェックすべき?
A2. 指定の持ち物や購入場所、登校時間などが案内されます。
特に購入が必要なものの価格帯や注文方法を確認しておくと安心です。
Q3. 学校によって違いはあるの?
A3. 公立でも地域ごとに制服の有無や持ち物のルールが異なります。
また、給食費やPTA活動への参加頻度も差があるため、地域情報の把握が重要です。
まとめ|焦らず、着実に準備すれば大丈夫
小学校入学の準備は、先回りして情報を集めておくことで負担を軽減できます。
入学までに必要な費用を「見える化」し、家計の中で少しずつ準備することが大切です。
一歩一歩、子どもの成長を応援するための準備を、今から始めていきましょう。